マーク・リボー
NYあたりで活躍するギタリスト。テクニック的にはエルヴィス・コステロからジョン・ゾーンまで幅広くこなす。
あのラウンジ・リザーズやジャズ・パッセンジャーズにも参加。
自分の音楽活動、スタジオ・ミュージシャン、即興ギタリスト・・・こんな感じでしょうか。
ゆれながらも胸を打つ独自のギタープレイはリーダー作で特に堪能できます。
ソロ&リーダー作
- 「Rootless Cosmopolitans」
- Marc Ribot(g,vo)、Don Byron(cl)、Anthony Cooleman(Key)、Melvin Gibbs(b,g)、Richie Schwarz(dr)が基本メンバーで、あとアート・リンゼイやロイ・ネイザーソンが所々で参加。へんてこな音楽なのに、こんなにかっこ良くて、胸を打ちます。
- 「レクイエム・フォー・ワッツ・ヒズ・ネーム」
- 前作に引き続きルートレス・コスモポリタンズを率いてのリーダー作。がらくたジャズとでも言うんでしょうか。
- 「ドント・ブレイブ・ミー」
- ソロ・ギター集。オリジナルも3曲含むが、ほとんどがジャズのカヴァー。そのくずれた演奏には感動を覚えずにはいられない。一聴しただけでは、テンポはぐちゃぐちゃでチューニングも怪しく聞こえるが、そんな問題ではない。必聴です。これがだめな人は、マーク・リボーが嫌いです。
- 「Shoe String Symphonettes」
- 映画音楽。
- 「Y LOS CUBANOS POSTIZOS」
- リボーの作曲は1曲のみのブラジル風味なアルバム。基本的にほとんどギター、オルガン、ベース、パーカッション、ドラムのシンプルな編成。意外にギターソロがはまります。
- LIVE SHREK「Yo! Killed Your God」
- シュレックの92〜94年のライヴ音源。同じ曲でもライヴで演奏するとかなり違うね。
- 「めちゃ愉快!」
- 「Y LOS CUBANOS POSTIZOS」の続編。キューバ音楽風味。
ラウンジ・リザーズ
- 「No Pain For Cakes」
- John Lurie(sax)、Evan Lurie(p)、Roy Nathansan(reeds)、Curtis Fowlkes(tb)、Marc Ribot(g)、Erixk Sanko(b)、E.J.Rodriguez(per)、Dougie Bowne(dr)。ラウンジ・リザーズはうさんくさいジャズを演奏するバンドなんだけど、まさにマーク・リボーは適任。初代ギタリストのアート・リンゼイもすごかったけど、「いかにも」な空気を作るのはマーク・リボーの方が上。
- 「Voice Of Chunk」
- John Lurie(sax)、Evan Lurie(p)、Roy Nathansan(reeds)、Curtis Fowlkes(tb)、Marc Ribot(g,Trumpet)、Erixk Sanko(b)、E.J.Rodriguez(per)、Dougie Bowne(dr)。。
ジャズ・パッセンジャーズ
- 「Implement Yourself」
- Curtis Fowlkes(tb)、Roy Nathansan(reeds)、Marc Ribot(g)、Brad Jones(b)、E.J.Rodriguez(dr)、Bill Ware(vibes)、Jim Nolet(vl)。ほとんどメンバーがラウンジ・リザーズと変わりませんね。
- 「Live At The Knitting Factory Vol.1」
- ジャズ・パッセンジャーズが1曲参加。マーク・リボーはそのメンバーです。
アート・リンゼイ関連(アンビシャス・ラバーズ含む)
- アンビシャス・ラバーズ「ラスト」
- アンビシャス・ラバーズはアート・リンゼイ(vo,g)とピーター・シェラー(key)によるブラジリアン・ファンク・ユニット(?)。ピーターの音作りが、非音楽的なアートの歌とギターをここまで感動的なものに仕上げてます。これなら普通の人(笑)にも勧められます。もちろん傑作。
- アート・リンゼイ「曖昧な存在」
- ノイズ・ギターを期待すると裏切られますから、ご注意を。これは美しいブラジル音楽です。
- ガル・コスタ「チェシャ猫の微笑」
- アート・リンゼイがプロデュースしたブラジル歌手のアルバム。摩訶不思議なアコースティックサウンドとヴォーカルはとてくCOOL。
ジョン・ゾーン関連
- John Zorn「Kristallnacht」
- Mrak Feldman、Marc Ribot、Anthony Coleman、Mark Dresser、William Winant、David Krakauer、Frank London。ジョン・ゾーンのユダヤシリーズの先駆け物。
- ジョン・ゾーン「フィルムワークスVII」
- 久保キリコ作「シニカル・ヒステリー・アワー」のサントラ。
- ジョン・ゾーン「The Book Oh Heads」
- ジョン・ゾーンがソロ・ギターのために作った35曲。マーク・リボーが1人でこなします。
- ジョン・ゾーン「Bar Kokhba」
- マサダのために作った曲を、違うフォーマットで演奏したもの。マーク・リボーのレトロ・ギターは一聴の価値あり。
- ジョン・ゾーン・プロデュース「Great Jewish Music:Burt Bacharach」
- マーク・リボーは「Don't Go Breaking My Heat」をバンド・ヴァージョンとソロ・ギター・ヴァージョンで聴かせてくれます。
- ジョン・ゾーン・プロデュース「Great Jewish Music:Serge Gainsbourg」
- マーク・リボーはアルバム最後で「Black Trombone」をギター弾き語り。これを最後に持ってきたジョン・ゾーンの気持ちがわかる。
- ジョン・ゾーン「The Circle Maker」
- 「Bar Kokhba」の続編。2枚組みで、そのうちの1枚にマーク・リボーはん全面参加。ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、パーカッション、ドラムとマーク・リボーのエレキです。
- ジョン・ゾーン「taboo and exile」
- ジョン・ゾーン作品集。フレッド・フリスとのギタリスト共演あり。
エルヴィス・コステロ関連
- 「DEADCATED」
- デッドのトリビュートアルバムに1曲参加。コステロ&TheRued5で「Ship Of Fools」を演奏。
日本制作
- Optical8「Optical8」
- ホッピー神山、Marc Ribot、Sebastion Steinberg、Douglas E.Bowne、E.J.Rodriquez、スティーヴ衛藤。日本勢+ニューヨーク勢によるバンド。第2期Optical8は日本人だけだけどね。
- 巻上公一「殺しのブルース」
- ジョン・ゾーン・プロデュースによる歌謡曲カヴァー集。マーク・リボーは「女を忘れろ」「帰ってきたヨッパライ」「殺しのブルース」で演奏。
- 「SLUT」
- Branford Reed、Elliott Sharp、Zeena Parkins、Steve Eto、Aoheilux、MarcRibot、Jane Scarpantoni、Marc Anthony Thonpson、Hoppy Kamiyama。これいったいなんなんでしょうね。おそらく全員は参加してる曲はなくて、いろんな組み合わせの1〜4人でのインプロだと思う。E#、マーク・リボーの参加曲が個人的には好み。ゴッドマウンテン・レーベルから出てるからホッピー神山の企画だと思うんだけど。
- モリ・イクエ with ロバート・クワイン&マーク・リボー「ペインテッド・デザート」
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- 梅津和時「First Deserter」
- 梅津和時(sax)、Marc Ribot(g)、Wayne Horvits(key)、Tom Cora(vc)、Samm Bennet(Dr)。
- 梅津和時「パンドラのカクテル」1999
- マーク・リボーが全面的に参加。キーボードがいないのでマーク・リボーのカッティングが非常に楽しめます。
- こなかりゆ「HICCUPS」
- こなかりゆデビューミニアルバム。変に素直なジャズっぽさにマーク・リボーは適任でしょう。
- こなかりゆ「OOPS!」
- ユニークなシンガー・ソングライターにニッティング・ファクトリー系のバックがついて、こわいものなし。
- こなかりゆ「HOKEY-DOKEY」
- 5曲入りミニアルバム。マーク・リボー全面参加ですね。今回のテーマはSFカントリー。1曲ごとに視点が変わるけど、演奏の方は見事にその曲(歌詞)の雰囲気をかもしだしている。このあたり、りゆちゃんとNY勢のコミュニケーションは完璧なんだろうなって思う。
- チボマット「ステレオタイプ A」
- マーク・リボー参加とかそんなの抜きで傑作です。
1〜数曲参加
- 「Downtown Does The Beatles Live At The Knitting Factory」
- ニッティング・ファクトリーでのLIVEからビートルズのカヴァーばかりを集めたもの。このCD、とても楽しめます。マーク・リボーはアート・リンゼイのユニットで「Don't Let Me Down」を、よれよれの演奏で聴かせてくれます。超推薦盤。
- Chunk、The Ordinaires、Third Person「Knitting Factory:Goes To The Northwest」
- 3つのバンドが3、4曲づつ入ったLIVE盤オムニバス。マーク・リボーはSamm Bennet(per)、Tom Cora(vc)のユニットであるサード・パーソンの1曲に参加。
- Third Person「The Bends」
- ユニット名の通り、必ずサム・ベネットとトム・コラの2人+ゲスト1人で演奏される。サード・パーソンと相性が良いのかマーク・リボーは19曲中4曲参加と最多出場である。
- 「STATE of the UNION」
- E#監修の1バンド1分間のコンピレーション。マーク・リボーは「Motherless Child」をソロ・ギターで演奏。。
- 「Klezmer 1993 New York City」
- Shvitz All-StarsにE#と共にギターで参加。最初は普通にクレツマーな演奏なのに、後半、2人のギターが突然暴れまくる所は笑ってしまう。その他、このCDはジョン・ゾーンズ・マサダの最初の録音が入ってたりして、なかなか良いです。クレツマーがなんなのか雰囲気だけでも伝わってきます。
- Frank London「Shvitz」
- 映画のサウトラのようだ。The Klezmatics、Elliott Sharp、Mrac Ribot、Jim Leff、Sebastain Steinbergが演奏。上記のクレツマー曲はこっちが元でした。
- 「Fred Frith Marc Ribot」
- フリスとリボーの曲が半分づつ。マーク・リボーはシュレックを率いての演奏です。
- Allen Ginsberg「The Lion For Real」
- ハル・ウィルナーの企画物シリーズ。今回はギンズバーグの朗読だ。マーク・リボーは3つ曲を書いてます。1曲ポール・マッカートニーと共演してますね。
- V.A.「RUTLES HIGHWAY REVISITED」
- Kramerが企画したRUTLESへのトリビュートアルバム。シド・ストローと1曲やってます。
- トリッキー「angels with dirty faces」
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- V.A.「Surrender To The Air」
- Phishのトレイ・アナスタシオがプロデュースしたインプロ集。
- Dick Annegarn「Adieu Verdure」
- フランスのシンガーソングライターだと思われます。
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