ハル・ウィルナー
ハル・ウィルナーはプロデューサーである。本人が演奏するわけではなく、誰にやらせるかを決めるだけなんだけど、その企画力と人選がよい。以下のアルバムはどれもはずれなし。ほしかったらCD屋さんをすみからすみまで探しましょう。どこの棚に置いてあるかわからないからね。ちなみにニーノ・ロータは映画音楽のコーナーに、セロニアス・モンクはそのまんまジャズのセロニアス・モンクの所に、クルト・ワイルはロックのその他の所に、ディズニーもいっしょでした、がんばれ。どこか忘れたけどハル・ウィゥナーのコーナーがジャズの所にあったっけ。
- 「アマルコンドのニーノ・ロータ」
- センスのよい音楽とはこういうのを言うんでしょう。
- 「セロニアス・モンクに捧ぐ」
- 実は僕はセロニアス・モンクの曲を知りません。不勉強です。勉強する気になりました。
- 「星空に迷い込んだ男/クルト・ワイルの世界」
- 僕の愛聴盤。アヴァンギャルドとポップを行ったり来たり。それにしてもこの人選はすごい。スティングからダグマー・クラウゼまでといえばわかりますか。えっ、わかんない。じゃあ、トッド・ラングレンからヴァン・ダイク・パークスでは。気になる人は買いなさい。
- 「眠らないで/ウォルト・ディズニーの世界」
- そうだよな、こうこなくちゃいかんよな。というわけでディズニーです。それにしても鋭い人選。なんでそんなにわかるわけ。
- 「Weird Nightmare / Meditationns on Mingus」
- チャールズ・ミンガスの世界。上記4作の完結編ともとれる作り。今回も所々に意外な人が参加しているにはしているが、突飛な人選という印象は全くない。ある程度の基本メンバーを固めて有り、それが深い世界を作り上げている。モノトーンのジャケットが意味深。多分、ビル・フリゼールのギターがなければこの企画は成立しなかったであろうほど彼の演奏は深い。
- Jazz Passenngers「In Love」
- 最初、ハル・ウィルナーがプロデュースとは知らずに買いました。いつもは正統派ジャズ(?)をおちょくったような真面目(不真面目)な演奏をしてる人たちが、今回は全編ゲストヴォーカルを迎えた歌のアルバム。全曲オリジナルなところが怖い。だって、どれもどっかにありそうなんだもん。ということは基本は同じってことか。それにしてもハル・ウィルナーとジャズ・パッセンジャーズ、誰が組み合わせたんだろう。でも上のアルバムでニッティングファクトリー系の人がたくさんいたので、それから考えるとありえることか。
- Allen Ginsberg「The Lion For Real」
- ギンズバーグの詩の朗読に音楽がついてるんだけど、これがまた秀逸なんで、楽しんで聴けます。最後の曲でポール・マッカートニーが演奏してたりして・・・。
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